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2011年08月11日

知床への道

お盆は休めそうもないけれど、翌週からは待ちに待った僕の夏休みが始まる。

早速知床の渡船予約をしようといつもの大輝丸 石村船長へ電話を入れた。
電話に出たのは船長の奥方。
ひとしきり予約の話のあとにこう告げられた。
「船長は先月亡くなったから、若船頭だけどいいかい?」
「・・・・・・」
なんと言っていいものやら、しばし言葉を失った。
膵臓癌が2月に見つかって、戦っていたのだけれど・・・
あの熊をも追い払う船長の気概を持ってしても乗り越えることができなかった・・・強敵だったのだな。

謹んでご冥福をお祈り申し上げます。

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大きく揺れる波間を飛ぶように進む小舟。
僕らの命は船長に委ねているから、ウヒョ〜とかウヘェ〜とか言いながらカメラを構えている。
足を船底に踏ん張って波を避けるように操船する船長。
そういえば昔、岩に衝突したこともあるそうだ・・・このことは皆には伏せておこう(笑)

この船長は僕らを熊からも守ってくれた。

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初めて間近で見た熊は、恐ろしいというよりも仕草や表情からどこか滑稽な生き物として僕には映った。
知床という自然において普通に存在する熊は身近な生き物でありながら、人間に危害を加えることになれば即害獣として駆除される悲しい運命も背負っている。その熊には罪の意識などあるはずもないが。

船長はここ以外でも何度も熊に遭遇していると言っていた。そして「気にすることはないんだ、普通なんだから」と言いつつ犬でも追い払うかのように熊を追い払ったのだった。


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夏が来れば僕は知床へ足を運ぶ、そして岬を目指す度に船長を思い出すのだろうと思う。
posted by 阿寒倶楽部 Hige Kawahara at 20:23| Comment(2) | Club Note
この記事へのコメント
こんばんは

泊まった宿の主人や今回乗った船の船長さんの話では、相泊のラーメン屋主人も亡くなったそうです。

仕方がない事ですが、やはり寂しいものですね。
Posted by Hiroshi at 2011年08月14日 20:14
そうですか、お二人にとっては有難迷惑かもしれませんが「名(人)物」でしたからね知床の。
寂しくなりますね。
Posted by take at 2011年08月15日 07:15
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