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2011年10月30日

晩秋の阿寒湖でフライフィッシング

賑やかだった秋の山々も少し色が落ちて落ち着いたイメージ。
冬の足音が聞こえるような阿寒湖の早朝、僕はボッケの湖岸に立っていた。

前日は遅くまで舘長と泡盛を飲みながら阿寒湖を振り返っていた。
共通した考えとしては今年ほど良いコンディションが長く続いたシーズンはない、ということだった。
10月まで50cmを超える黄色のアメマスが釣れた記憶は僕にはないし、どちらかといえば秋は虹鱒を狙うというイメージの強い阿寒湖だけど、釣れるアメマスはどれもファイターで産卵明けの弱さとは無縁のものも多かったのだ。新たな阿寒湖の一面を見た年でした。

僕自身、振り返る阿寒湖の2011年。やはり今年も足早ではあったのだが、フライフィッシングフェスタという大きな看板がなかった分、メリハリの少ないシーズンでもあったように思う。
そんな2011年阿寒湖のシーズンオフがいよいよカウントダウンを迎えるというので、僕の残り少ない阿寒湖釣行にも少しだけ力をこめ6時からの釣だった。

毛嵐(蒸気霧)がキナチャウシ方向に見えた。朝は氷点下ではなかったけれど寒さは初頭のそれだった。

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南西風が吹いて少し波立ったボッケ。フローティングSHラインの先端にはシンクティップのタイプ4をセット。幾分長めのティペット2XにHigeフライオリーブの8番を結んだ。
ゆっくり目のカウントダウンとスローリトリーブがこの時期の僕の阿寒湖スタンダードセット。

早々3本のコンディションの良いアメマスがヒットした。

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ボッケのブイのかけあがり奥へロングキャストしてカウントダウン10。リトリーブ3回ほどでヒットするのはとても楽しい。
アメマスの食い気もある、ということだもの。僕は嬉しくなった。朝寝坊した舘長へ電話しようかと思ったほどだ。

しかしその後ボッケは南の強風が吹き荒れて、僕は小島方向へ移動せざるを得なかった。
残念なことに小島周辺では当たりもなければかすりもせず。ひとつ二つと知りうるポイントでキャストするのだがどこも同じようにフライだけがむなしく戻ってくるのだった。

早々8時にフライを切り離してボッケへ戻りカメラを構えたり、贅沢にもレフトサイドのスペイキャストの練習などして時間を過ごした。

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日が昇って雄阿寒岳も姿を現した。
僕は宿への道を歩き始めた。


舘長が腰にビニール袋をぶら下げている。その中には阿寒湖漁協から仕入れた1Kg(ずいぶんと減ってようだが)の阿寒湖産冷凍ワカサギ。
ワカサギドライを浮かべてボイルする鱒を狙うエキサイティングな「秋限定の釣」のためだ。


秋の阿寒湖のワカサギ漁の時に網からこぼれ落ちるワカサギを捕食するアメマスや虹鱒の存在はフィッシングランドでは古くから知られていたし、その周辺で釣をすればとてもエキサイティングだ、ということも分かっていた。わざわざ漁の場所を聞き出してそこへ向かう釣師もいるくらいだからね。
ただ土日はあまり漁をしないことが多いからこの状況に出会える釣師は少なかった。そこで土日阿寒湖へくるフライフィッシヤーマンにこれらと同じような状況を演出することで楽しめる釣を!ということで始まったのが冷凍ワカサギをチャミングして・・相当考えてばら撒くのね・・・集まってくるアメマスや虹鱒をドライワカサギで狙うのだ。

もちろん第一人者は阿寒湖の桶屋氏であるがこの釣にもエキスパートは年々増えている。
その中でもドラワカといえば駒チャンというくらいに駒井氏は有名である。僕も彼の作るリアルなドラワカは何本か所有している。

ただ、チャミングという阿寒湖では馴染みの薄い「釣る準備」が僕のような引っ張りタイプには敬遠されてきたのも事実だ。
僕は基本的には産卵前後のアメマス釣をこの数シーズン敬遠する傾向にあるし、普通に引っ張りで釣れるわけだからこの釣に特に興味を示さなかっただけなのだがね。

また前の項で秋の釣、と書いたのには理由がある。
周知のように阿寒湖は1年中ワカサギが存在しているしアメマスのメインベイトはワカサギである。だからこのようにチャミングをすれば1年中釣をすることが可能とも思えるがそのような釣をする釣師はいない。そうなのだこの秋時期以外にチャミングをする釣師は阿寒湖にはいないのだ。それは1年の旬なシーズンの釣が阿寒湖にはたくさんあるからなのだ。
もともとこの釣りは秋の時期になれば産卵で遡上するアメマスが湖からは減り、変わって虹鱒が岸際を回遊していた。その虹鱒を狙う釣として始まった釣なのだ。

眼前で繰り広げられるアメマスや虹鱒のボイルはとても刺激的だ。フライを放り投げて待っていれば釣れるというのも分かりやすいし、キャスト初心者でも釣れそうな釣だが、この釣は相当に難しくもある。1本だけ釣れれば、というのであればそれは決して困難ではない。が無数のボイルを大きさや虹鱒だけを狙うとなればこれは相当に難しい。
本物が漂う中にある「疑似餌」を好んで食う鱒はいないように、何よりも鱒の「見切る」力は相当なもので、いい加減な僕のワカサギドライフライなどは簡単に素通りされてしまうのだ。
この釣の成立にはこうした毛ばりを作るテクニックと観察眼も必要となる。

こうしたことを踏まえて行うこのゲームフィッシングは秋の阿寒湖フィッシングの新たな一面といえる。ぜひ一度経験してはどうだろうか。
posted by 阿寒倶楽部 Hige Kawahara at 22:50| Comment(6) | 阿寒湖のFF
この記事へのコメント
take 様

こんばんは

初めてコメントさせて頂きます
先月末に東邦館さんで、夕食をご一緒させて頂いた者です。

その節は初めてにも関わらず、とても暖かく接して頂きありがとう御座いました<(_ _)>

当日は普段から拝見しているブログの登場人物の方々と、直接今お話しているのかと思うと、まるで芸能人の方と接しているかの様で少し緊張してしまいました(笑)
でもやはり館長含めお二人のお人柄でしょうか、その緊張も直ぐにほぐれ楽しい時間を過ごす事が出来ました。

またお会いした際にはお声掛けさせて頂きたいと思っておりますので、その際にはどうぞ宜しくお願い致します。

ブログの更新(釣り以外も含め)楽しみにしております。
これからも頑張って下さい。

阿寒湖フリーク より

Posted by 阿寒湖フリーク at 2011年11月02日 21:33
おはようございます。
ただの酔っ払い親父にお付き合いいただき、恐縮であります。
次回はぜひちょっと釣を外れて飲みましょう。

翌日フィッシングランドへ行き、
桶屋さんと凄腕阿寒湖フリークさんの釣について話をしました。「くしゃみ」でませんでしたか?
次は春ですね、見かけましたらぜひ声をかけてください。
Posted by take at 2011年11月03日 06:48
take 様

こんばんは

先ほどコメント拝見してびっくりしました。
桶屋さんが話していたという阿寒湖フリークさんと私はまったくの別人だと思います。
その証拠に「くしゃみ」も何も出ませんでしたので!

阿寒湖フリーク(2号)より
Posted by 阿寒湖フリーク at 2011年11月04日 20:29
そうでしたか。
大島へ渡った釣師はフリークさんだけかと思いましたので。

相変わらす阿寒湖全体では好調のようですが大島はいかがでしたか?
Posted by take at 2011年11月05日 07:37
take 様

おはようございます。

そうですね、皆さんのブログを拝見しますと大島はとても好調のようですね!

ですが当日の私の方はと言いますと、数は釣れどもサイズが40cm前後とちょっと消化不良気味な釣果となりました(50cm前後のウグイ8本には本当にまいりました汗)。
その後、夕方に入ったボッケで癒されて何とか心を繋ぎとめたといった具合でした。


記事と関係ない話ばかりで申し訳ありません。

阿寒湖フリーク

Posted by 阿寒湖フリーク at 2011年11月05日 08:49
こんにちは。
例年であれば元気な虹鱒とアメマスは小型か、細い大物(?)が釣れるのですが、アメマスに関しては今年は比較的太くて大きなそれも阿寒黄金色の個体が釣れるようですね。
珍しい年です。
この分で行けば解禁の5月は相当太くて大きなアメマスが釣れるのではないかと期待に胸が膨らんでいます。

50cm級のウグイとはすごいですね・・僕もそんな大きなウグイを釣ったことがあったような、ないような・・・あまり釣りたくないです(笑)

そうですねボッケは安定してアメと虹が釣れますね。コンディションも良いですしね。

記事との関連・・は御心配には及びません。もともとコメントの少ないブログですから・・気にせずに遊びに来てください。

Posted by take at 2011年11月05日 12:33
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